日常からの転落

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夢を見た……。 人を殺す夢だった。 それも隣のクラスの奴だった。 殺されたのは人のいい事で有名な野田君だ。 俺は野田君に恨みがあるわけでもなければ嫌っているわけでもない。 むしろ好きな奴の部類に入るはずだ。 野田君を見つめる俺は薄気味悪い表情を浮かべ、涙でぐちゃぐちゃになった野田君の頭を容赦なく刀か何かで切り捨てたのだ。 まったく……目覚めが悪くなるじゃないか……。 さて、そろそろ授業も終わる頃だろう。 少し汗ばんだ額を拭いながら顔を上げた。
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