日常からの転落

4/8
前へ
/173ページ
次へ
顔を上げるとそこには、さっきまでとは違う風景が広がっていた。 「ここは……どこだ?」 まだ少し寝ぼけているのどろう。まだ覚醒しきっていない俺の頭では、この状況を飲み込むまでに追いついていない。 もう一度辺りを見渡してみる。 教室なのは間違いないようだ。しかし、ここはさっきまでの教室とは別だ。全体的に木製で出来ていて、古臭い匂いがしてくる。例えるなら田舎の学校と言った感じだ。 そして、さっきまで授業を受けていたクラスメイトが同じ教室の中にいる。だが、みんな寝ており誰も起きていない。 静まり返る教室は不気味さを思わせる。 もう少し調べてみるか……。
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加