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困惑する七海。
──どうして私の机に宮田君の携帯が入ってるの。学年主任に連絡した方が……。
「七海先生まだですか?早く朝礼始めて下さい!」
楓と隼人は職員室のドアから顔を覗かせて言った。
「ご、ごめん、今行くから」
七海は目を力強く閉じて楓と隼人に詰め寄った。
3人は教室に戻った。楓、隼人は早々と席に着き、七海は黒板の前に立ってチョークを手に取った。
その瞬間、顔を「っう!」っと歪める。
七海の人差し指から流れる赤い血。チョークにカッターの刃が埋め込まれていて、爪の先ほど刃が顔を覗かせている。
全てのチョークの一部分が日の光を反射させ、艶めかしい光を放っていた。
七海は表情を強張らせ咄嗟に声を張り上げ怒鳴った。
「誰!!こんな子供じみた悪戯をしたのは!前に出てきない!!」
沈黙が落ち静まり返る教室。
七海はさっと手で口を塞いだ。すると、生徒達はこうなることを予想して待ってましたと、ここぞとばかりに次々と発言し出した。
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