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相馬はとっさにブレーキを効かせたが、間に合わずそのまま横滑りしながら自転車ごと倒れ込んでしまった。
「いってぇー、なんなんだよ…。ってあーあ…鞄めちゃくちゃだよ。」
見るとそこには、中身をおおらかにぶちまけた鞄があった。
相馬は立ち上がり、プリントやら教科書を拾っていく。
とその時さっきの黒い影は何だったんだろうと思い、地面から倒れた自転車の方に目を向けた。
見るとそこには、食べちゃいますよ的なオーラを出してるドーベルマンが…。
「…………。」
相馬は全ての時が止まったような感覚に陥った。
ドーベルマンのワンッ!という声に相馬は目が覚め急いで片付け逃げるように、その場から立ち去った。
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