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‐8時28分‐
「ぶはっ!!ま、間に合った…」
教室のドアを勢いよく開け窓側の後方から2番目の席に滑り込む。
ちなみに、席は下駄箱に貼り出されていた表で確認済みだ。
「3年になっても遅刻ギリギリなんやな相馬」
後ろからの声に振り返ると間島 恭介(まじま きょうすけ)がいた。
外見はいたって普通。むしろ少しイケメン?と女子に密かに評判となっている。
そんなこいつとは、小中ともにずっと同じクラスで俺の大親友なのだが…
「うるせえ、カス。黙って前向いてろ。」
「そんなこと言わないでよぉー相馬たん♪」
「こっちに顔寄せるな!朝から気持ち悪いんだよゲイ島!!」
そう…中学に入った途端やたらと俺にくっついてくるようになったのだ。
理由は怖くて聞けない。
しかし根はいいやつなので、一緒につるんでくれる大事な人だ。
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