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「まんまっ!あそーぼっ!」
「…。その前に…あなたの名前を教えて?」
「そにょまぁえに?なまえっ!ない!」
は?
未来の私は赤ちゃんに名前も付けなかったわけ?
「…そっか…あなた、女の子…だよね?」
目の前にいる3歳の名前も決まっていないこの子に問い掛ける。
ただ気になるのはこの子は女の子だと思うんだけどなにかがおかしい…
「まんま?おんにゃにょ子?「川波?ちょっといーか?」
あっ!
コソコソ…
「ご、ごめ…ちょっとここにいてね」
「はーい!どうしたんですか?」
「少しだけでいーから匿ってくんない?」
「え…えっと~それは…ちょっと…」
なんで私の所に…
他にもいるじゃん…
赤ちゃん隠さないと行けないのに…
あれ…?
ちょっと待って?
でもあのこの親は私達なんだよね…?
それって…棗君にも言っても…
「それは絶対ダメ!私が恥ずかしい!」
「……………恥ずかしい…?俺、お前に何もしないけど…。お前、俺になんかして欲しいわけ?」
はっ!
やばっ!
声に出てた?
「っと!兎に角っっ!無理です!他当たってください!」
「頼む!お前じゃなきゃダメなんだよ。」
えっ!?
私じゃなきゃダメ?
それって…――
やっぱり…///
棗君が私をすk「あー…なんか変に取られてる気がするんだけど…気のせい?俺、別にお前のこと好きじゃないから。」
かぁぁぁあ////
「そ、そうですか!よかったです!私、好きな人いるしっ!兎に角ダメなものはダメです!棗君なら他に匿ってくれる人なんていくらでもいるんじゃないですか!?」
い、勢いで好きな人いるなんて嘘ついちゃった…
けど!あんな、言い方されたら誰だって勘違いしちゃうでしょ!?
「…いねぇよ。」
「いるじゃない!」
「誰がだよ。」
「あなたの事が好きな人がいっぱい!」
「…あいつらうざいし。俺、キャーキャー騒いだりすぐ泣く奴嫌いなんだよね。あと、性格悪い奴も。」
……性格悪い人は解るけど…
「それはあなたが悪いんじゃ…」
「は?なんで俺が悪いわけ?」
あなたが格好いいのも勿論だけど…
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