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「…………」
「…………なんか、ごめん?」
「べ、別に…謝らなくていいよ…」
「…そっか…?」
「う、うん…」
気まずいよ…
私はどうすれば…
ダダダダダダダッ…
これって赤ちゃん…走ってる?
「なんだよ?今の音。誰か居んのか?…さっきだってほんとは掃除機なんて使ってなかったんだろ?」
どうしよう…赤ちゃん!
お願いだから静かにして…。
ダダダッ…
「や、やだなー!掃除機使ってたよ。」
「じゃあどこにあるんだよ?この部屋にないじゃん。」
「元に戻したの!寮鑑に返したの。」
「ふーん?」
「…まだ、なにか…」
やばい…
棗君無表情で私の事ジッと見てくるから怖い…。
なんか泣きそうになってきた…
「お前なに隠してんの?さっきは掃除してるって言ったくせにこの部屋に掃除機がないの可笑しいだろ。」
…やばっ!
なんか棗君鋭くない!?
「いや、なにも隠してなんかないよ?」
ダダダダ…
「まんまー!まんま…ウッどきょ…(泣)」
…泣いて、る?(汗)
「ねえ。ままって聴こえるんだけど、あっちから。」
そう言って棗君は指を赤ちゃんがいる部屋に向けた。
「な、なにもいないよ?」
バレちゃうよー…
私、死んじゃう…
ガチャ…
ガチャ…?も、もしかしてっっ!
「まんまぁ…うわぁぁぁあん(泣)
…ぱぁぱ…?」
やっぱり…
「誰…この子。それにままとぱぱって…」
「実はね…ーーー」
もう…
バレた…
私は今まであった事、この赤ちゃんが言ったこと全部を棗君に話した。
私はこれからどーなっちゃうんだろ…。
違う!
もう決まってる!
殺されて私は死ぬの!
「ー…ってことなんだけど…」
「俺ってお前と付き合ってるっけ?」
あ…あれ?
「いいえ!付き合ってません!」
「だよな…ってことは俺とお前は…」
あれれれれ!?
「多分…そうゆうことだと…///」
「そっか。で…この子どうする?」
おっかしーなー…
「取り敢えずここにいるまではみんなにバレないようにしなくちゃ!」
「そうだな…。」
「うん…てかさっきから疑問に思ってたんだけど…なんでそんなに冷静なの!?」
「は?…あー驚いてほしかったの?俺とお前が将来結婚することに対して?それとも今、ここに赤ちゃんがいること?」
…なにこいつ…それもだけど…私が一番嫌なこと…私が棗君の事が好きな人に殺されること!
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