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けれど、田浦は地下の非常扉の中へと吸い込まれるように消えた。 かしゃん。 その瞬間、扉は閉じる。慌てて扉を押したり引いたりする玉山を、嘲笑うかのように。 「梢ちゃん!!梢ちゃん!!」 ドンドンと扉を叩き、玉山は悲鳴のような声で田浦を呼ぶ。 「……」 そして、扉が開く事はなかった。
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