エピソード33

14/25
前へ
/311ページ
次へ
だって、ホテルの出入り口にこんなに堂々と車を停めようと思う人なんてそんなにいないと思う。 あんまり見ていると“怖いお兄さん”が降りてくるかもしれない。 そんな事になったら・・・。 私一人だったら、謝って全力疾走で逃げればなんとかなるかもしれない。 だけど。 私の隣には誰よりも“怖い人”がいる。 私の頭の中には“恐怖の結末”がはっきりと浮かんだ。 よし!! 一刻も早くこの場を離れよう!! そう決心した私は隣にいる蓮さんの腕を掴もうとした・・けど・・蓮さんの腕を掴む事は出来なかった。
/311ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18308人が本棚に入れています
本棚に追加