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『はい。』
「今から、そっちに向かう。俺達が着くまで絶対に目を離すなよ。それから、その近くに“Black Cats”の溜まり場がある。もし、そこの人間と顔を合わせても相手が動くまでこっちから手を出すな。」
『分かりました。』
俺がケイタイを閉じるとケンさんが立ち上がった。
「さて、ヤンチャなお姫様方をお迎えに行くか。」
俺達はクラブを後にしてカラオケボックスに向かった。
◆◆◆◆◆
平日の繁華街。
真昼間のこの時間にここにいると不思議な感覚に包まれる。
見慣れているはずの街がいつもとは違うような気がする。
何度も通って隅々まで知り尽くしているはずなのに・・・。
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