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「あぁ、大好きだ。」
妖艶で色っぽい笑みを零した蓮さんの表情は私の視線を捉えて放さなかった。
違うのに・・・。
蓮さんは『桜の花が大好き』って言ったのに・・・。
別に私の事を大好きって言った訳じゃないのに・・・。
・・どうして、私の心臓はこんなに早く動くんだろう?
・・どうして、顔や身体がものすごく熱くなるんだろう?
「顔が赤いぞ。」
蓮さんの大きな手が私の頬に触れた。
顔が熱くなっている所為か、蓮さんの手がヒンヤリと心地よく感じた。
「そ・・そうかな?」
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