エピソード35

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車を降りた私は蓮さんに手を振り、マサトさんにお礼を言ってから昇降口に向かった。 私が昇降口の中に入ってしばらくして遠ざかっていく車のエンジン音。 その音を聞きながら上履きに履き替えていると誰かが私の肩を叩いた。 「おはよう!!美桜ちゃん!!」 聞き覚えのある声に振り返ると、そこにいたのは・・・。 「葵さん!?アユちゃんもどうしたの!?」 どうしてこの二人がここにいるんだろう? 高等部は校舎が違うのに・・・。 休み明けだから間違えたのかな? 葵さんとアユちゃんは顔を見合わせてニッコリと微笑んだ。
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