夜中のお話

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『お前、ランカーとか獲らないのか?』 『僕のレベル知ってるでしょ?まだまだ先だよ。』 僕の部隊のランカーさん達はみんなレベル上限に達した人ばかりで ひよっこに毛が生えた程度の僕には縁遠い話だ 『そうだな。そういえば帝都に来いと言ったのを覚えているか。暇潰しに案内してやってもいいぞ。』 モバーグという小国出身の僕は 国が解体されて難民となったあと そのまま国境近くの小さな町でネクロスに兵士としての申請をしたから 帝都には一度も行ったことがないのだ 『うん。楽しみにしとく。』 『いつもそう言うだろう。次に休みが取れたら来い。』 『わかった。いつになるか分からないけど。』 くすくすと笑いながら返せばネフィーはちょっと不機嫌そうな声になった 『約束しろ。いいな?』 『うん。休みが分かったら教えるよ。』 『よし。』 満足そうにネフィーがそう言ったとき見張りの仲間が交代を知らせに戻ってきた 『あ、見張りの時間みたい。またね。』 『わかった。気を付けろよ。』 『ありがとう。』 プツリと糸が途切れたような感覚があり念話は途切れた
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