呪歌と泡恋

5/43
前へ
/51ページ
次へ
悔しいけどさ、やっぱ松兄ぃに抱っこされんの、スキ。 いくら怒ってても、キライでも…なんか許せちゃうの。 それはきっとね、松兄ぃがおれのお世話係だったからってのが大きい。 おれの物心つく前から傍で支えてくれたのが松兄ぃだから。 腕っ節も強ぇーし、カッコいいし。 集団ん中では結構、カリスマ的存在なんだけど、おいらからしたら、お兄ちゃん的存在なんだよね。 だから唯一、松兄ぃだけは部屋に入るの許せる。 他のヤツらが来たら呪歌使って仕留めてやろうかと思うもん。 「気持ちいいか…? 俺に優しくされっと」 「……ん、きもちぃ」 あとね?松兄ぃってすげぇ優しいの。 キスとかもめちゃめちゃ上手くて、おねだりすると応えてくれんだよ。ふふ。 「ね、松兄ぃ。 ………シよ?」 出来るだけ甘えた声で言ってみる 「だーめ、また今度な?」 「えー、やだぁ~。 今がいいのぉーっ」 「我が儘だなー、 お前ぇさんよー…」 「我が儘でいいもん、 ね?だからシよってばぁ~」 「ったく、発情しやがって……」 しょーがねーなぁ、って言って松兄ぃが唇を重ねてくる。 ちゅって。 何度も何度も… 「ん……ふっ……」 うん、やっぱきもちぃ。 たまんねーな。 自分からも積極的に求める。 今、すげぇシたい気分だから… .
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

496人が本棚に入れています
本棚に追加