始まりは炎の狼煙

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「それで、お兄様はいつそれを知ったのですか?」 「ああ、瑠雨に聞いた」 琅はしれっとした顔で言う。 「瑠雨お姉様に!?理緒お姉様も知っておられるのですよね?…どうして私にも話して下さらないのですか?」 亮亜は琅に詰め寄る。 その時、 「安心しなさい。私は別に、亮亜だけ仲間外れにしたわけではない。いずれ、話そうとは思っていたさ」 いきなり理緒が話しに入って来た。 「ぇ?あ…いえ…その、そういうわけじゃないんですけど…」 亮亜はしどろもどろになる。 「大丈夫。蓮にもまだ言ってないからな」 「あの…そういう問題じゃあないと思うのですが…」 亮亜はガックシと肩の力が抜けたような気がした。 林に入ったところで、 「私が見張りをするから、二人共寝てて良いぞ」 と理緒が言った。     「でも…。お姉様が寝たらどうですか?」 「良いから。寝なさい」 「はい…」 結局、有無を言わせずに亮亜は寝かせられた。 琅もおとなしく横になっている。
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