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嵐の中、後ろから音も無く襲いかかってきた敵にサウザーは鋭い拳を浴びせた。
確かな手応えを感じ、サウザーは目隠しを外した。
倒した相手を確認するため、サウザーが倒した相手に歩み寄った。だが
サウザー「お・・・お師さん!!」
サウザーが戦い倒した相手は自らの師、オウガイであった。
オウガイ「み・・・見事だサウザー!」
サウザー「な・・・なぜ!身を引けたはず!そうすれば俺の拳をかわせたものを!」
オウガイ「いや・・・お前の拳の鋭さにかわすにかわせなかったのだ!!」
サウザーが悲しみに思わず涙を流す。
オウガイ「も・・・もうお前に教える事はなにもない!」
サウザー「お・・・お師・・・」
オウガイ「な・・・泣くでない・・・南斗極星の拳南斗鳳凰拳もまた北斗神拳と同じく一子相伝の拳法、伝承者が新たなる伝承者に倒されていくのも我らが宿命!悔いは無い・・・」
サウザー「お・・・お師さん・・・」
オウガイ「わしは・・・わしはお前の瞳の中に極星南斗十字星を見ていたのだ・・・さらばだ、我が息子サウザー・・・」
サウザーの胸を例えようのない悲しみが襲った。「お・・・お師さん・・・なぜ・・・こ、こんなに悲しいのなら苦しいのなら・・・・・・愛など・・・愛などいらぬ!!」
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