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ヒソウ「サウザー・・・」
南斗鳳凰拳伝承の試練の後、サウザーは自我を失い暴れていた。
ヒソウはその騒ぎを聞きつけなんとかサウザーを抑えつける事が出来た。
「・・・サウザー様はオウガイ様の葬儀には出席なさらないのか?」
「無理もあるまい。自らの師父を、しかも本当の父のように慕っていた人を、自らの拳で殺めてしまったのだから・・・。」
「これが宿命とは、南斗鳳凰拳とはなんと悲しき拳なのだ・・・。」
ヒソウ「・・・俺は、俺はあいつの悲しみを背負ってやる事が出来ぬ。
俺はオウガイ様の代わりになる事が出来ぬ。
ならばせめて、あいつの悲しみが少しでも薄れるように、友としてどんな事が有ろうとあいつの隣に居てやらなければ・・・。」
あれからサウザーはずっと部屋に引きこもっていた。
「お師さん・・・お師さんは宿命だと言ったが、俺にはこの悲しみを抑えつける事が出来ぬ・・・俺はどうしたら・・・。」
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