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「サウザーの持つ宿星、将星は帝王の星、そして非情の星でもある…できれば、サウザーに眠る宿星を目覚めさせたくはない…」
かつて南斗鳳凰拳先代伝承者オウガイはヒソウにそう話した。
オウガイ「サウザーの将星を目覚めさせないということはサウザーの友人である君にしか出来ないことだ…ワシはいつか一子相伝の定めとして、サウザーに倒される運命にある…ワシが死んだ後、あれが頼ることが出来るのは君だけのはずだ…どうか、何があってもサウザーを見捨てないでくれ…。」
ヒソウ「オウガイ様…俺は…いや、私はサウザーを見捨てはしません。絶対に。サウザーは俺にとってもかけがえのない友ですから。」
あれはいつの日のことだったろう。ヒソウは考える。俺はあの日の終わる頃にはそんな会話をしたことは忘れていたはずなのに…。今になってそんなことを思い出すなんて…
サウザー「ヒソウ、何を考えてる?」
ヒソウ「いや、何でもないさ。」
サウザー「そうか…ならいい!」
ヒソウ「ああ、何でもない…」
背中を見るとまだまだ小さいよな…。
ヒソウ「…約束は守らねーとな」
サウザー「何のことだ?」
ヒソウ「いや、何でもないさ。」
サウザー「さっきから何かおかしいぞ。どうした?」
ヒソウ「な~んでもないって。」
…オウガイさま約束は守るぜ。
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