72人が本棚に入れています
本棚に追加
旅が始まり、はや1ヶ月。
サウザー「…何もないっ!」
旅は思ったよりも平安であった。
ヒソウ「まあまあ。むしろ何もないくらいで安心して旅が出来るんだから、いいじゃねぇか?」
サウザー「何もなかったら修行にならん!」
ヒソウ「そんなこと言ったって、そこらへんに修行になりそうなことは…」
その時聞こえてきた女の悲鳴。
ヒソウ「…転がってるもんなんだな…。まあ、まずは様子を見てからにしてだな…。」
後ろを振り返るとそこに友の姿なし。
サウザー「うおおおおお!」
ヒソウ「あの単細胞は…。待てサウザー!」
「待ちやがれ!女!」
「ったく。おとなしそうな顔しながら。俺達から逃げようなんざいい度胸してんぜ!」
「ヒャッハッハッハ!逃げられると思ってんのかあ!」
女「ハア、ハアッ。」
女は力ついたらしくその場に倒れ込んだ。
「どうした?もう逃げられないのか?」
「ヒャッハッハッハ!」
サウザー「待て!下郎共!」
そこにサウザー登場。一歩遅れてヒソウ。
「なんだあ?てめえらは?」
「俺達、<アザト団>に刃向かうってのか?」
サウザー「貴様達のことなど知らぬ!我が拳の前に散れ!」
「ああ!?てめえ何を、をべえあっ!」
「ぶおあっ!」
哀れ、一瞬でみじん切り。
サウザー「フハハハッ!我が拳は衰えを知らず!」
ヒソウ「ったく!何やってんだよ…。いくら核戦争の真っ只中でもそう簡単に人を殺しちゃあ…まあ明らかにまともな奴では無さそうだったけどな。それと、お嬢さん怪我はないか?」
呆然とその様子を見ていた少女はそこでサウザーとヒソウの姿を見比べ、口を開いた。
少女「あ、あの!すいません。私の話を聞いてくれないでしょうか?」
サウザー「話…だと…。」
最初のコメントを投稿しよう!