帝王の旅路

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旅が始まり、はや1ヶ月。 サウザー「…何もないっ!」 旅は思ったよりも平安であった。 ヒソウ「まあまあ。むしろ何もないくらいで安心して旅が出来るんだから、いいじゃねぇか?」 サウザー「何もなかったら修行にならん!」 ヒソウ「そんなこと言ったって、そこらへんに修行になりそうなことは…」 その時聞こえてきた女の悲鳴。 ヒソウ「…転がってるもんなんだな…。まあ、まずは様子を見てからにしてだな…。」 後ろを振り返るとそこに友の姿なし。 サウザー「うおおおおお!」 ヒソウ「あの単細胞は…。待てサウザー!」 「待ちやがれ!女!」 「ったく。おとなしそうな顔しながら。俺達から逃げようなんざいい度胸してんぜ!」 「ヒャッハッハッハ!逃げられると思ってんのかあ!」 女「ハア、ハアッ。」 女は力ついたらしくその場に倒れ込んだ。 「どうした?もう逃げられないのか?」 「ヒャッハッハッハ!」 サウザー「待て!下郎共!」 そこにサウザー登場。一歩遅れてヒソウ。 「なんだあ?てめえらは?」 「俺達、<アザト団>に刃向かうってのか?」 サウザー「貴様達のことなど知らぬ!我が拳の前に散れ!」 「ああ!?てめえ何を、をべえあっ!」 「ぶおあっ!」 哀れ、一瞬でみじん切り。 サウザー「フハハハッ!我が拳は衰えを知らず!」 ヒソウ「ったく!何やってんだよ…。いくら核戦争の真っ只中でもそう簡単に人を殺しちゃあ…まあ明らかにまともな奴では無さそうだったけどな。それと、お嬢さん怪我はないか?」 呆然とその様子を見ていた少女はそこでサウザーとヒソウの姿を見比べ、口を開いた。 少女「あ、あの!すいません。私の話を聞いてくれないでしょうか?」 サウザー「話…だと…。」
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