‐春‐始まりの桜

2/2
前へ
/105ページ
次へ
春。 入学式(始業式)当日、俺は桜並木の道を歩いている。 隣には端正な顔立ちの男が居る。 まぁ、こいつが俺の親友なワケで… こんなカッコいいヤツの隣を歩くのは、 女の子から軽く注目されて嬉しいような… でも注目されているのは自分じゃないとか考えると虚しいような… 新春早々ネガティブな事を考えるのは止めて、親友の紹介をしよう。 名前は 篠宮 蒼馬(シノミヤ ソウマ) 俺と同じで今日から中3。 中1の時に知り合ってから、学校ではずっとこいつといる気がする。 そしてムカつくことにイケメンだ。 一応自覚はあるらしいが、基本はポーカーフェイス。 まぁ、そんな性格も人気がある。 彼女は居ない…はず。 ちなみに俺は 三神田 千秋(ミカミダ チアキ) 苗字が珍しいとかで、クラスではそこそこ存在感ある…多分。 あだ名はミカ。 女みたいで好きじゃない。 顔立ちは… 蒼馬が言うには悪くないらしいが、 あいつに言われても嫌味にしか聞こえない。 もちろん、彼女なんて居るわけがない! 説明はこれくらいにしておく。 取り敢えず、かったるい式を済ませなければ…
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加