絶望と余韻

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「居ね~」 今一年がいる校舎の廊下を歩いている。 蒼「もう帰ったとか。」 「うーん…もうちょい探す。めちゃくちゃ可愛いからすぐ分かるって!」 蒼「そんなに?」 まだ廊下には新入生がちらほら居る。 「おぅ。あっ!!!」 あれは絶対そうだ 見間違えるはずがない 蒼「居た?!」 俺は小さく頷くが、視線は彼女に釘付けだ。 そして彼女は綺麗な瞳で俺を捉えて軽く笑った。 しかもこっちに来る! 心臓やばい! どんどん近づいてくる。 笑顔で駆け寄って来た彼女から、信じたくない言葉が出てきた。 *「お兄ちゃんっ!!!」
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