調理室の章

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 私は次の授業のために特別棟を歩いていた。  移動教室というのはとても面倒臭い。  どうしていちいち移動しなくてはならないのか。  しかも、教室以外の大概がこの特別棟にある。  もともと複雑な造りである分、階段の上り下りなどが何とも面倒だ。  私の隣には親友の美佳が歩いている。  二人で、昨日見たテレビだとか好きな歌手だとか、そんなありきたりな会話を交わしていた。 .
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