狂想的-School-

渡廊下の章

「そんなのお化けに決まってるじゃない！」

「それ、私も聞いたことある」

「俺知らねえ。敬之は？」

「……へ？」

　ぼうっと聞いていたところに突然話を振られ、間抜けな声が出てしまった。
　三人が同時に爆笑する。
　俺は自然、羞恥にかられる。

「だーかーら、渡り廊下に幽霊だか何だかが出るって話だろ。ぼけーっとするな、ぼけーっと」

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