渡廊下の章

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 横に現れた黒影に琢磨が叫ぶ。  琢磨も咲智も驚愕の表情を浮かべていた。  俺だって同じ顔をしているに違いないだろう。 『遊ぼう』  幼い声が響く。  脳に直接語りかけてきているかのようだ。  それが黒影から発せられているということが、なぜだかはっきりとわかる。  影に口なんてないのだから、わかるはずはないというのに。 .
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