渡廊下の章

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『けらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけら』  奇怪な笑い声を上げるそれ。  同時、  誰が合図したわけでもないのだが、俺自身を含め四人が四人ともその場から駆け出した。  教室棟と特別棟にそれぞれ散らばる。  直感的に、本能的に。  全力で、ひたすらに走る。  考えもなしに、目的もなしに走る。 .
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