渡廊下の章

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『けらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけら』  笑い声が木霊する。  それが誰のものなのか、何のものなのかはわからない。  生暖かい血液が流れ伝うのを感じながら、遠退こうとする意識。 これで終わるのだ。 楽しい楽しい鬼ごっこはこれでおしまい。 次の鬼は俺。 次の餌が来るのを静かに待つ。 眠って待つ。 『遊びましょう』        End...
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