1通の手紙

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とある町のとある岬の上に立っている1つの診療所。 岬の下を見ると青く輝く綺麗な海、涼しい風は勿論海風。 そんな環境の良さそうな診療所に1通の手紙が届いた。 「ちぇんちぇえ、なんか届いたのよさぁ。」 「ん?」 BJが手紙を手に取るとそこには差出人が書かれていた。 小野麻里子 それを見たBJの顔色が一瞬変わったことをピノコは見逃さなかった。 「ちぇんちぇえ、誰なのよさ!?女!?らぶえたー(ラブレター)!?ピノコがいゆのに(いるのに)浮気れちゅか!?ちぇんちぇー!!!!!」 「あのなぁピノコ…何でもかんでもそんな下らないことでまとめるな!」 「くだらなくないのよさ!!!!ピノコはちぇんちぇえのおくたんなのよさお・く・た・ん!!!!!!!」 いつものピノコのくだらない妄想劇にBJはため息をついた。 そして、目を開くと真剣に語りだした。 「小野麻里子さん、この人は俺の患者の親御さんだ。一応、な。」 「いちおう?」 BJの不思議な答えにピノコは首をかしげた。 「そうだ……」 あれはまだBJが診療所を始めたばかりの頃。
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