少女とBJ

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私はカルテの空白を埋めるのと身元の確認をすべく、彼女に色々聞いた。 「お前さん、家族は?何故一人できたりした」 「いない………お母さんもお父さんもいない」 それはとんでもなく予想外の答えだ。 彼女が小学校の長期野外学習から帰ってきたときのことだ。家族はその家を出ていたそうだ。 彼女一人残して。 家に残されたのは、彼女宛の母からの手紙と薬。 その手紙には、 これ以上あなたの面倒は見れない。私はあなたのような子はいらなかった。 そう書いてあった。 「ふざけるなっ!」 彼女は病気を持っていた。 その親は看病に耐えきれなくなったんだろう。 そう確信したが… 親が子供を捨てるなど…私には理解できなかった。
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