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美しい女がいる。
「あの女は俺の物だ。」
暗い目が女を見詰める。
「あの女の全て。体も心も魂さえも俺の物にしてやる。」
暗い目の男は女に近づく。怯え、警戒し、逃げ出した女を男は執拗に追い掛けた。
女の為ならどんな事でもする暗い目の男。やがて女は男の手に落ちた。
夜、男の腕の中で呻くように喘ぎながら女は問う。なぜ自分を選んだのかと。
「顔も体も心も魂も俺にとってお前は最高だった。愛してるよ。」
「嬉しい、私も愛してる。」
女は男の腕の中で熱く、激しく燃え上がる。
『恋人にしたい、器量』
恋人にした生き霊
完
ナンバー002
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