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……マズいな。うん。
端から見れば危ない奴は俺じゃん。
全力でこの場を離れよう。
ついでにおっさんともおさらばだ。
二度と会うことは無いだろう。
無いことを祈る。
俺は猛ダッシュでその場を立ち去った。
―――近くの人気の少ない公園まで走ったところで止まる。
「はあ。ここまで来れば大丈夫だろ。」
若干息切れしつつもいつもと変わりない風景にホッと胸をなで下ろす。
「状況判断が早いのは認めるが、そのフラグが立つような言葉はどうかと思うぞ。」
なっ!?
心臓が止まるかと思うほど驚いたが、それを表に出すと癪なので分かり切ってたような表情を無理矢理作り出す。
「お前がいること位、大体想像つい」
「止めとけ。ワシは神だぞ。貴様が考えてる事なんて視えてる」
恥ずかしさと、怒りがこみ上げる。が、悟らないように必死に抑える。
「……じゃあ、どっかに行ってくれ。不愉快だ。」
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