散々な日

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「俺が死ぬってどういう事だ!」 …おっさんの存在自体信じがたいのに今、目の前に存在している。思考も読みとれる。 ……ならばこの言葉が嘘だとは言い切れない。 それが俺の動揺を誘う。 「ま、待て。だから、言ったではないか。ワシが救ってやると。」 激昂した俺を宥めようと必死になるおっさん。 ……なんだ。助かるのか。 安心すると共に不快感が頭をもたげる。 「……それは、つまりおっさんが俺に付きまとうって事か?」 「おっさんとか、付きまとうとか、色々言い方に問題が在るが、そういうことだ。」 最悪だ。 何でこんな奴と四六時中…… 「貴様の考えてる事は全て垂れ流しだって言ってんだろ。少しは敬え。」 「それが、自称神の口調か?てめぇこそ、黙って俺にへりくだってろ。」 全く、 「それ、神じゃない。」 …………散々な1日だ。
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