散々な日

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絶海の孤島に大量の武装した人間、そしてその中央に男と囚われの身の女。 そして対峙する独りの男。 「……貴様か、こいつの命、どちらか選べ。」 武装した奴らを背後に従えた、大将らしき男が嫌らしげな笑みを浮かべながら問う。 それら全てを敵にしながら男はその質問に迷うことなく答える。 「もちろん、そいつの命だ!」 「なら貴様は死ね――!」 「待って。ダメ、私が……」 囚われの女が必死に叫ぶ。 「女、動くな!」 しかし武装した奴らの一人に銃を向けられ、黙らされる。
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