散々な日

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互いに無言が続く。 ……なんだ?見た目と違ってチキンか? そんな事を考えながら歩き出そうと思ったら急におっさんがしゃべりだした。 「やっと……見つけた。」 誰にしゃべってんの?この人。 俺の中でいかついおっさんからイカれたおっさんに格下げになったコイツから一刻も早く離れようとする。 「ちょっと待て。ぼうず。」 おっさんが真剣な口調で俺を引き止める。嫌な予感を感じつつも、つい勢いにおされて足を止める。 向き合うようにして立ち尽くす。 しかし、そこから飛び出した言葉は余りにも現実離れしていた。 「貴様を救ってやろう。」
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