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「こちらで御座います。」
と案内されたのは、まあ皆さんが城と聞いて想像するような建物でした。
「あ~ここが離れですか…」
「はい。では此方へどうぞ。」
重厚な造りの門扉をくぐり抜け、広々としたロビーを通り、『salon』と書かれた部屋の前へ。
「では私は案内人ですので此処で失礼します。」
と、帰って行った。
「まあとりあえず入るか。」
トントントントン
するといきなり
バン!ガスッ!!
「先生!?」「ぐはっ!」
開かれた扉に強打されるイリア。
「すみませんっ!私ったら。」
「ったたた…こんな奴が勇者?…」
それが勇者に会った第一声だった。
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