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「初めまして、今日転入してきた中原れなです。ヨロシク」 私は緊張しながら挨拶をする。 父親の急な転勤で5年生の2学期そうそう、転校を余儀なくされた。 「席は藤野圭の隣、面倒みてやってくれ。圭?」 圭と呼ばれた生徒が返事をする。 「えーっ?可愛い子なら喜んでやるのになぁ」 それは遠回しに、私をブスと言ってるのかな?失礼な奴だ。 「ちょっと藤野、何失礼なこと言ってるのよ」 可愛い女の子が私の気持ちを代弁してくれた。 その彼女こそ後の大親友、女子のクラス委員香坂友里。 この日、最悪と最良の出会いの始まりとなった。
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