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友里に泣きつきながら、理由を説明する。 いつも本の些細なことなんだけど、友里は呆れることなく聞いてくれる。 一通り話し終わる。 「藤野はガキなんだから、れなが冷静にならなきゃね?」 友里のガキ発言に圭が口を尖らす。 「誰がガキだよ。誰が…」 その呟きに友里が圭の耳元で何かを言った。 瞬く間に圭の顔色が赤に、そして青に変わる。 机に伏せていた私は、圭を見ていなかったので慌てる彼に気が付かない。 「わかっているんだけど、腹立つだもん」 私からこぼれる一言もいつもどおり。
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