出逢い

4/14
前へ
/77ページ
次へ
母としては、やはり学校に通ってほしいのが本音なのだ。 でも母の性格上、強く言えないでいる。 私にとってはそこがまた、感に障るのだが… 母が仕事に出かけたのを確認し、一階のダイニングへ。 バランスの採れた朝ごはん。一人で食べる食事。 父親? 父親はいない。離婚しているのだ。 記憶にうっすらあるかないか位の薄い記憶しかない。写真もない。 母が処分したのだろう。 だが別に寂しくもなかった。気づいたら父親はいなく、母との2人暮らし。 それが当たり前になっていた。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加