~幼なじみのフラグは大事~

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俺が睡眠をとろうと席につくとやっかいな奴が来た。 「おい航、またラブラブ登校だったな。水城さんとなんて羨ましいぜ」 こいつは同じ軽音楽部で美倉 大地(ミクラ ダイチ) 俺達のバンドではドラム兼リーダー。 男の俺が言うのもなんだが大地はこの学年では五本の指に入るイケメンだろう。 「その顔でよく言うよ。お前がその気になれば桜のことだって……」 俺がそう言うと大地は不思議そうな顔をした。 「お前知らなかったっけ? 俺が一回水城さんと話したときのやつ」 「聞いたことねぇな」 大地は顔をニヤつかせて話し始めた。 「じゃ話すかな。 ……もちろんそん時は狙うつもりで話しかけたんだけどさぁ、そのときにちょっとお前の話題出したら水城さんはもう航、航って。 はぁ……そんときに俺はもう無理だと思ったよ。航LOVEって感じだったから」 「なっ、バカかお前。声でかいだろ。周り考えろって」 俺は自然と顔が熱くなるのを感じた。みんなも俺達を見ながらニヤニヤしている。 恥ずかしさでこの場から逃げたくなった。
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