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「あの俺も初めてだったんだが」
「しょうがないでしょ。航がじらすのが悪いんだから」
そう言う桜はとてもいい笑顔だった。
「悪かった、悪かった。
それより飯食べるぞ」
桜が俺のわがままで辛い思いをしてるのは本当だろうし少しぐらいのわがままはいいか。俺も悪い気はしなかったし。
「ついに航とキスしちゃったぁ~、やったぁ。またしちゃおっかな、許してくれたし、もう初めてじゃないし」
喜んでる桜は素直に可愛いと思う。
「このままの勢いで航と一線越えられる気がしてきた、ガンバロ」
桜が危ないことを言っているが気にするのを止めた。
そんなに嬉しかったのか?
まぁいいや。あっち行って先に食べてるか。
俺は屋上にあるベンチに座り先に昼ご飯を食べることにした。
桜はまだ遠くで何かを言っている。
俺は弁当を開け、中を見ると自信がないと言っていた割にはなかなか豪華なものだった。
うん、桜にしてはなかなかいい味だ。まっ、俺には及ばないがね。
ちなみに俺は料理が得意だ。桜に教えたのも俺だし。
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