~幼なじみのフラグは大事~

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「はぁ、もう」 桜は無視が得意のようだ。俺は言葉を遮られた。 それからも桜はひとりで自問自答を繰り返していた。俺が入りこめる余地はなかった。 俺も桜を無視して教室に戻った。 午後はちゃんと授業受けなきゃ。成績もあるし。 そして授業が始まった。 えっと午後は数学に英語、保健か。面倒なのばっかだ、はぁ。 俺は憂鬱な気分になりながらシャープペンシルを手に取った。 ~ムカつく数学~ 「え~ここ分かったか。重要だぞ。 ……はい聞いてないですね、って言うか寝てますね。ここの大事な所で寝るなんて流石ですね。 名前出してやろうか」 はぁ、また始まったよ。 先生、1回眼科行った方がいいよ。いや精神科か? 名前だしてみろよ。誰も寝てないから、出せるはずないけど。 っていうか中途半端に髪残すなよ、バーコードみたいになってんぞ。リーブ21に相談してこい。それか頭刈れ、ハゲ。 俺は心の中でそうつぶやきながら嫌みったらしい数学の授業を受けた。 腹を立てながらそうこうしている間に授業が終わった。 次は嫌いな英語だ。
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