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「帰って一緒遊ぼ~よ。大人の……ね」
桜のやつまたそんな事を堂々と恥ずかしいっての。
「俺、今から大地と遊ぶ約束してるんだ。ごめんな」
俺がそう言うと桜は大地の方を向き訴えかけるように言った。
「美倉くん、私ね、航と一緒にいたいの。私もいいよね?」
大地でもさすがにそれは無理だろ。家に女の子を呼ぶなんて。
「桜、それは無「もっ、もちろんだよ。じゃ、航んちで遊ぼうか。うん、それがいい。
俺、準備したらすぐ行くから。じゃぁね」
「あぁ、分かった」
大地はなぜかテンパった様子で走って帰って行った。
やっぱり女の子には部屋は見せられなかったのだろうと思い、俺は少し笑った。
「じゃ、帰ろう、航」
「うん」
俺達は教室を出て、靴に履き替えて帰路に就いた。
その間、桜がくっついていたのは言わなくても分かるだろう。
家につくと早速桜の変態っぷりが発揮された。
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