3239人が本棚に入れています
本棚に追加
「そのことはいいや、今回は許す。
それで本題だけど、学校のみんなには俺達が同居してるのを言ってないんだ。もちろん大地にも。だからバレないようにしてほしいんだ」
「えっ、なんで?別にいいじゃん。だってファンク……じゃなくて私の友達で知ってる人もいるよ、何人かは」
ファンク?まぁいいか。
俺はファンクのことは気にせず話を進めた。
「言っちゃった人はしょうがないから、これ以上もう言うな。それと悟られるようなことも。勘違いされるかもしれないし」
俺がそう言うと桜は一度ドアの方に視線をはずしにやけながら言った。
「うーん、もしかしたら言っちゃうかもなぁ。
でも毎日航の唇で私の口塞いでくれれば言わないかも。
……んっ」
そう言って目を閉じて唇を突き出してきた。
キスしろってことか……
まぁそれで言わないなら……
俺は肩に手をかけゆっくり顔を近づけた。
するとドアの方から物音がした。
ドアの方を見ると大地が覗いていた。
最初のコメントを投稿しよう!