mission.1

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「…君、名前は?」 誠一は、銃口を下ろさずに少女に問う。 「…ルーミアっていうのだー。お願いだから『それ』を下ろしてほしいのー。」 ルーミアは困ったような顔で、誠一のM4を見つめる。 …敵意はなさそうだ。 そう判断した誠一は、M4にセーフティーをかけた。 「…ごめんよ。ちょっと道に迷ってピリピリしてたんだ。」 誠一が謝ると、ルーミアはニッコリ笑った。 「迷ってたのかー。」 「あぁ、昨日からずっと歩いてるんだけどな。ルーミアはどこから来たんだ?」 そういうとルーミアは、右手の方向を指さした。 「『森』からなのだー。そういえば名前聞いてなかったのだー。」 誠一はこの時点で、まだ名乗ってなかったことに気が付いた。 「ごめんごめん。俺は秋山誠一って言うんだ。」 「セーイチなのかー。よろしくなのだー。」 ルーミアはニッコリ笑うと、『森』とは逆の方向に向かって歩き始めた。 「…どこにいくんだ?」 誠一がそう尋ねると、ルーミアは振り返った。 「『永遠亭』なのだー。迷ってるならセーイチも来たらいいのだー。」 ルーミアはそう言うと、再び歩き始めた。 「…しかたないな。」
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