ヲタ的☆新学期

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「…美雪~。今の男子の名前知らないでしょ?」 美雪の先ほどのやりとりを見ていた、亜由美が見透かすように言ってきた。 「うっ…ι何で、わかったの~!?」 「…わかるよ。それよりさ、最近のあんたはモテてるんだから、あまり男子と話さない方がいいよ?」 「私がっ!?」 自分の事なのに、こうも鈍感だと亜由美が呆れている。 「……先生とラブラブで気づかなかったと思うけど、最近のあんたは色気がプンプン出てきたからねぇ」 「Σプンプン!?知らなんだ!!」 ん?そういえば、先生にも言われたような… そういう事だったのか!! 「美雪は先生一筋なんでしょ?他の男子と話している所なんか先生が見たら、とんでもないよ?」 「どうして?」 「……先生も嫉妬するよ?もし、反対だったら美雪も嫌でしょ?」 亜由美の言葉に、美雪は朝の事を思い出した。 「Σ嫌~!嫌だよ、あゆちゃん!!」 「だから、気をつけなさいよ?」 「うん!わかった~」 美雪は大袈裟に亜由美に抱きついた。 「何の話~?先生って誰?」 通りすがりの女子が、興味津々に聞いてきた。 「あぁ、美雪の従兄弟のお兄ちゃんが塾の講師してるんだよね~?」 すかさず亜由美がフォローしてくれた。 「そうなんだ~」 大した話じゃないと知り、女子は自分の席へと戻っていく。 はぁ~ι危ないι 先生との事はバレないようにしなきゃι …… 先生に逢いたいなぁ…… .
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