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美雪は帰宅して、何やら部屋の掃除をしていた。
「……Σハッ!!部屋の掃除していたのに、気づいたら漫画読んでるしっ!!危ない、危ない☆」
漫画をしばらくの間、封印して勉強に打ち込もうと思ったのだ。
(…きっと…私がこんなんだから、由樹は距離を置こうとしてるんだ…)
そして、タイミング良く千代子が現れた。
ここは、直ぐにでも藤村に逢いたい所だが、そんな事したら藤村は嫌がるだろう。
彼氏だが、担任の先生なのだから。
「…由樹…私、頑張るよ…」
◇◇◇
『どうしたの?由樹』
その頃、藤村は自分の部屋で電話をしていた。
何日か前に、登録した千代子の番号は必要ないと思っていた。
「……今日、話に出ただろ?俺の彼女の話」
『?うん』
「誤解されたくないから、千代子に言っておくよ」
『…誤解って、その彼女に?それとも私?』
「……両方。」
『…じゃ、その彼女って身近な人なんだ?』
「…あぁ。俺の彼女は…」
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