~第1章~悪夢に蝕まれる日常

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麻奈と豪は仕事でパートナーとして活躍している。勿論、恵と皐月も仕事となればパートナーを組み現場に向かう。   「課長~今日の仕事、戒君とヤっちゃダメですか~?」   今回の依頼内容は危険を伴うのは無いが、パートナーチェンジとなると…   「んーーー。私からは何とも言えませんね。」   少し考え、アップしている綺麗な茶色の髪を掻き上げ、眼鏡を直す姿は優秀な上司そのもの。 麻奈は髪を後ろで束ね直し、戒を見つめた。   「イヤ?」 「俺は……」   戒は言葉に詰まり、うなだれている綾に助けを求める。   「……たくっ、悪いが断る。」 「アンタに聞いてないでしょ!?」 「戒が悩む時点で結果は見えてるだろ?」 「そんなぁ~~」 「スミマセン…」   申し訳なさそうに俯く戒に、優しく微笑む麻奈。 それを見て、綾と豪は微笑ましく思う。   何時も、こんな調子の仕事場は飽きない。 時に危険な裏の仕事もあるが、みんなで乗り越えてきた。 血にまみれ手を下すが、此処のモットーは『生かさず殺さず』瀕死までは取り扱い、殺しはやらない。 みんな、それを守ってきて此からも、それを守るだろう。   こんな幸せな日々は、そう長くは続かなかった。 あの日を境に運命の歯車が動き出す。 死へと誘う歯車が…      
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