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~~~♪
………。
やっぱり悲しい歌しか出てこない…。
どうして…奏は私にしてくれなかったのかなぁ…?
私の事が好きじゃないから?
私の事が嫌いだから?
でも……もう少しで…ち…ちゅーしてたよね?
私は顔が熱くなるのを感じた。
う…うゆゆ!!
火照った顔を隠すようにお気に入りの猫のぬいぐるみを思いきり抱きしめる。
このぬいぐるみは少し前に奏がくれた。
「2年前位まで一緒に寝てたけどもういらん。お前にやるよ。」
そう言って、私に放りなげてきたぬいぐるみ。
2年前は14歳なのに一緒に寝てたってことや何で私にくれたのかって色々言いたい事はあったけれど、
嬉しかったから何も聞かなかった。
ただ、笑顔を奏にあげた。
奏も恥ずかしそうだったけど笑ってくれた。
ぬいぐるみはとても優しい、おひさまの匂いがする。
それが奏の匂い。
あったかくて、落ち着く。
まるで奏が私を抱きしめているようで、
「………うゆゆ…」
顔が熱い。
えちぃ想像をしてしまった。
はずかしぃ…
でも…
私はまた歌い始める。
さっきの奏の目は、何かに怯えていたようだった。
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