月曜日。

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ミューとの間に沈黙が流れる。 「そ…それじゃあ私急いでるから…」 「あ… ミューは逃げる様に校舎の中に消えていった。 …やっぱりこうなるのか…… 「んーどした?痴話喧嘩でもしたか?」 まだいたのか浅川先輩。 「いえ、そんなんじゃないですよ」 「だったら何が原因だい?」 「先輩には関係ないです」 本当にしつこい。 俺は先輩を離すように足早に歩く。 「じゃあこれで失礼します。」 「あ、おい待て!これだけは言わせろ!」 俺は歩幅を緩める。 先輩は俺に近付きながら話し始める。 「良いか?管楽器ってーのは自分の息を吹き込んで音にするモンだ。だから演奏者の気分によって音色が変わると俺は思ってる。」 「…何が言いたいんですか」 「そんな気持ちじゃ良い音色は出せねーって事だよ。」 「…その話、頭の片隅にでも置いておきます」 「ま、何かあったら相談しな。いつでも乗るからよ。」 先輩はニカッと笑った。
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