近くに。

日曜日。

眠る、という行為が好きだ。
何も考えなくて良いから。
ウザい事や、忘れたい事、嫌な事。何もかも。

………！

何か聞こえる。
寝続ける。
そういえばヘソの辺りが重い。

「……なで！

俺は目をゆっくりと開く。
「うゆ！起きた！おはよう！」

そこには可愛らしい純白のワンピースに身を包んだミューがちょこんと腹の上に乗っていて

…って
「ぎゃああああ！？」　　　　「きゃああああ！！」
俺は跳ね起きた。そのままミューの頭を鷲掴みにする。

「なんでいるんだよ！！」
「痛いよ締まってるいたいよぉ！」
「答えろコラ」
「うゆゆ…奏のお母さんから『アタシは出掛けるからうちの家の休日は引きこもりのバカを宜しく★』って言われて…もぅ離してよぉ！」

俺は手を離す。
「うゆゆぅ…痛かったよぅ…」
頭をさすってるミューに俺は説教をする。
「アホか！起こすなら普通に起こせよ！なんだよあの起こし方！」　　　　　　　　　　　　「だってぇ…さっき見た雑誌にそうゆう起こし方が効果的だって書いてあったんだもん…」
確かに効果的だ。色んな意味で。
「…なんの雑誌だよ」
「ええと…これ！」