4人が本棚に入れています
本棚に追加
吐息のかかる距離。
真っ白い雪の様な肌。くりくりとした目。
桃色の頬。
桜色の唇。
ずっと何年間も見てきた筈なのに、凄くドキドキする。
その姿がとても愛らしくて、つい見惚れてしまう。
「う…うゆゆ…?」
ミューが一層頬を赤くする。
「ミュー……」
「……うー……」
ミューは何かを期待するように目を瞑った。
心臓がはち切れそうで、苦しい。
まるで現在じゃないみたいだ。
ミューの頬に手を置く。駄目だ、止まらない。
そして顔を近付けてい
ド ウ シ テ ?
「―――――ッ!!」ドンッ!
「きゃっ!!」
「あ…ごめん……」
ミューを強く押してしまった。
「わ…私こそごめんね……嫌だった…?」
「違う、そうゆうわけじゃ…」
気まずい沈黙がながれる。
「……ごめん…今日はもう帰ってくれないか…本当にすまない…」「…うん」
ミューはとても悲しそうな顔をし、急ぐように帰っていった。
一人リビングに取り残された俺は、その場に踞る。
クソッ…どうしてだよ……!
どうして出てくるんだよ…!!
まだ、俺の罪は償いきれてないっていうのか…!?
奏歌……………!!!
最初のコメントを投稿しよう!